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スイス人からフォンデュを教わる

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戸隠・越水ケ原の山小屋(ロッジ)には、春から秋は静かな自然を愛する人と冬のスキーを楽しむ大勢のお客様が都会から訪れていた。山小屋の主人達は、滞在期間の長いお客様のおもてなしで、とりわけお料理には気を配っていた。

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チーズの仕事を始めた頃活躍したフォンデュ鍋(スイス ランダード社製)

モミの木山荘の徳武さんの山小屋には、スイス人のお客様が、冬のスキーシーズンに家族で長期滞在する。手前のチーズ持参で、フォンデュを作るとお聞きした。
徳武さんがフォンデュを作ろうと、長野に下りてチーズを買って、見ていた通りにチーズを刻み、ワインを加えて煮溶かそうとするのだが、チーズはなかなか見ていた通りには溶けないでフォンデュが出来なかった、と嘆かれた。

そんな話が縁で次のシーズンに、例のスイス人がお見えになったとき、声をかけられた。スイスのエメンタールチーズとグリエールチーズを持っていった。ニコニコ顔でチーズを手にしてくれた、スイス人の男が作る本場のフォンデュを目の前で見ることができた。大きな塊のエメンタールチーズとグリエールチーズを彼は包丁で薄くスライスした。パンの切り方は一口サイズで切る。白ワインを入れた土鍋を火にかけると直ぐに泡が立ち始める、薄く切ったチーズを次々に加え木杓子でかき混ぜている。チーズはどんどんワインと馴染み溶けていく、あっという間に出来上がった。

彼持参のスイスの白ワインを飲みながら、フォンデュの土鍋(カクロン)を囲んで、パンの食べ方、チーズフォンデュの楽しみ方を教わった。以来、チーズフォンデュは男の料理であると確信をもって、大勢の奥様方に「チーズフォンデュを食べる会」を開いた。

戸隠小舎の佐々木さんは、チーズをいろいろな料理に使っていた。グラタンやじゃがいもとチーズの組み合わせはお気に入りだった。

タンネの里野さんには、「バウルー」というホットチーズサンドイッチを作る道具を買っていただいた。宿泊のお客様の朝食に、チーズをたっぷり挟んだチーズサンドイッチを作って好評だった。戸隠・越水ケ原の三人の山小屋(ロッジ)に通って、チーズ料理を教わった。

デモストレーション販売はやっていても、まだまだデパートの乳製品のコーナーに、ナチュラルチーズは納入に至らず陳列場所もなかった。

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